火・バーナー・たいまつ・煙・花火などを使った駆除は行わないでください。蜂が飛び回る中で火災が起きると、安全な消火や退避まで難しくなります。火や煙が出ている場合は巣へ近づかず、安全な場所から119番へ通報してください。
成田市で「蜂の巣を燃やそうとして」住宅火災に
2026年8月、千葉県成田市で蜂の巣を燃やそうとしたことをきっかけに、屋根へ火が移ったとみられる火災が報道されました。
FNNプライムオンラインによると、空き家とみられる建物から出た火は隣の建物にも燃え広がり、鎮火まで約3時間半を要しました。現場には多数の蜂が飛び回り、消防隊員も対応に苦労したとされています。火災と蜂によるけが人はいなかったとのことです。
これは極端な特殊例ではなく、「軒下だから少し火を当てれば落ちる」「煙で蜂を追い払える」と考えたときに起こり得る危険です。巣がある場所は、屋根材・軒天・枯れ葉・植木など、火が燃え移るものに近いことがあります。
蜂の巣を燃やすと危険が重なる3つの理由
1.軒下や屋根の見えない部分へ火が回る
表面の炎が小さく見えても、軒裏や屋根の隙間へ火が入ると、外から状況を確認しにくくなります。巣だけを狙ったつもりでも、建物や植木へ延焼するおそれがあります。
2.蜂が一斉に飛び出し、避難や消火が難しくなる
巣へ火や煙を当てる行為は蜂を強く刺激します。多数の蜂が飛び回る中で、ホースや消火器を持って安全に対応することは困難です。刺されて転倒したり、高所から落下したりする危険も重なります。
3.可燃性のスプレーと火気が重なるおそれがある
一般社団法人日本エアゾール協会は、エアゾール製品の多くが高圧ガスを使用した可燃性の製品であり、炎へ向けた使用や火気付近での使用を避けるよう案内しています。蜂用・殺虫用を含め、スプレーは現物ラベルの注意表示を確認し、火や火花と絶対に組み合わせないでください。
炎が見えなくなった後も、熱源や火種が残っている可能性があります。火気を使った場所へスプレーを噴射しないでください。
火だけでなく、煙・熱湯・棒で落とす方法も避ける
| 避ける行動 | 主な危険 |
|---|---|
| 火・バーナーで燃やす | 建物や植木への延焼、蜂の飛散、やけど |
| 煙でいぶす | 火災、一酸化炭素、蜂の飛散、周囲への煙 |
| 熱湯をかける | やけど、蜂の飛散、足元が滑る、転落 |
| 棒や高圧洗浄で落とす | 巣の破損で蜂が広がる、刺傷、転倒 |
| 脚立・屋根から近づく | 刺された際の転落、退避経路を失う |
すでに火や煙が出ている場合の対応
- 巣と建物から離れる:自分で巣へ近づいて消火しようとしないでください。
- 安全な場所から119番へ通報する:火災・煙・延焼のおそれと、現場に蜂の巣があることを伝えます。
- 周囲の人へ知らせる:蜂と煙の両方に近づかないよう、安全な位置から伝えます。
- 建物へ戻らない:火が見えなくても、屋根や軒の内部に火種が残る場合があります。
火災時は蜂の駆除よりも避難と消防への通報が優先です。安全が確認されるまで、巣や建物の状態を見に戻らないでください。
高所・大型の巣は専門業者へ相談を
千葉市は、蜂の巣が高い位置にあることが多く、駆除作業には危険が伴うため、専門業者への依頼をすすめています。スズメバチ、種類不明、軒下、屋根、2階部分、大型の巣、人の動線上にある巣は、自分で近づかず相談してください。
猫の手では、地上約6m・直径約30cmのキイロスズメバチの巣を特殊高所作業で駆除・撤去した事例があります。通常の5m梯子では対応できない条件で、実際の施工料金は43,000円(税込)でした。写真と詳しい料金内訳は実際の作業事例で紹介しています。
猫の手の蜂駆除料金
| 項目 | 料金の目安(税込) |
|---|---|
| アシナガバチ | 8,000円〜 |
| スズメバチ | 12,000円〜 |
| ミツバチ | 12,000円〜 |
| その他・種類不明 | 8,000円〜 |
| 基本料金 | なし |
| 屋根裏・床下 | 通常料金の2倍〜 |
| 再発保証 | +4,000円・1か月 |
巣の大きさ・高さ・場所・作業難易度により料金が変わります。写真見積もりと現地状況が著しく異なる場合は、作業前に説明したうえで金額が変更になる場合があります。
よくある質問
蜂の巣を火や煙で追い払ってもよいですか?
行わないでください。火災、蜂の飛散、刺傷、転落につながります。巣から離れ、危険な場所では専門業者へ相談してください。
蜂用スプレーと火を一緒に使ってもよいですか?
絶対に併用しないでください。可燃性のエアゾール製品があるため、炎や火花、火気の近くで使用せず、必ず製品ラベルを確認してください。
熱湯を蜂の巣へかける方法は安全ですか?
やけどや蜂の飛散、転倒・転落の危険があるため勧められません。高所や軒下へ近づかないでください。
蜂の巣の近くで火や煙が出たらどうすればよいですか?
安全な場所へ離れ、火災や延焼のおそれがある場合は119番へ通報してください。現場に蜂の巣があることも伝え、自分で巣へ近づかないでください。
火を使わず、安全な場所からご相談ください
種類が分からない、写真を撮れない段階でも大丈夫です。撮影のために近づいたり、脚立・屋根へ上がったりせず、そのままの場所から離れてご連絡ください。